13,000点以上に及ぶ日本国内有数のコレクションを誇り、その内容は絵画、版画、彫刻、工芸、建築、デザイン等から写真や映像に至るまで多様な作品を所蔵しています。それらの豊富なコレクションを広くお楽しみいただくため、展示はコレクション展(4階)と企画展(3階)がそれぞれ年に5回程度開催しています。また、美術作品や美術資料、図書その他の資料の収集、学習支援活動などをおこなっております。 外観写真 撮影:四方邦熈
3階企画展示室(1,157㎡)を使い、近代美術を中心と した企画展を、年間に4~6回行っています。その主題は、 国内外の重要作家の回顧展から、近代から現代にかけ ての芸術の動向を多様な視点から検証するものまでさまざまです。また、絵画・彫刻のみならず工芸、デザイン、 ファッション、建築にいたる幅広いジャンルを視野におさめ、ときに複数のジャンルを横断的に取りあげる展覧会を積極的に開催しています。展覧会によっては、1階ロビー や4階コレクション・ギャラリーの一部も会場として用いています。
写真: 「人間国宝 森口邦彦 友禅/デザイン 交差する自由へのまなざし」展会場風景 撮影:河田憲政
2008年4月から、定期的に行っている活動です。各研究員が美術館活動を通じて抱いた問題意識を、テーマによっては外部の協力者やコレクションと協働し、その研究成果を、主にコレクション・ギャラリーの一部を用いた展覧会や、シンポジウムの開催、論文発表などのかたちで公表しています。キュレトリアル・スタディズは、その成果が将来的な展覧会・研究活動の基礎として結実することを目標としています。
写真:「キュレトリアル・スタディズ14:須田国太郎 写実と真理の思索」展会場風景 撮影:河田憲政
4階コレクション・ギャラリー(1,128㎡)を使い、美術館活動の根幹ともいえるコレクション展を年間に約5回行い、当館の所蔵作品・資料そして寄託作品を、多様な視点から幅広く紹介しています。四季の移ろいを主題とした展示や、重要作家の周年展示、各研究員の研究成果を公開する特集展示、また3階企画展示室で開催されている展覧会と関連した主題の展示、さらには学習支援活動に係る展示も行い、将来的活動の展開に繋げるべく努めています。
写真:「2020年度第3回コレクション展(パンリアル美術協会解散によせて)」会場風景 撮影:河田憲政
学習支援プログラムとして以下の事業等を行っています。
・美術館活用プログラム及び各種教員研修への支援
・児童生徒や親子を対象とした鑑賞への支援
・ユニバーサルな鑑賞プログラム
手で触れたり音を聴くなどさまざまな感覚を用いて作品を体験したり、参加者同士が対話したりしながら鑑賞を深めるなど、「目で見る」ことだけにとらわれない美術鑑賞プログラムを随時行っています。その際、当館が中核となって文化庁からの補助金交付を受け実行委員会を組織し、大学や盲学校などと連携することで、充実化を図っています。
写真:だれでもワークショップ 「ウィーンのクリスマス市をいろどろう!」