国立国際美術館は、1977年、国内外の現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示し、関連する調査研究及び事業を行うことを目的として開館しました。建物は、1970年の日本万国博覧会開催に際して建設された万国博美術館を活用し、わが国の現代美術の発展を願い、活動を継続してきました。竣工後30余年が経ち、施設の老朽化などに問題が生じてきたため、大阪・中之島西部地区に、完全地下型の美術館として新築、2004年に移転しました。
現代美術を発信する美術館として、国内外の美術の動向を幅広く紹介し、みなさまの多様な期待に応える活動に積極的に取り組んでいます。
美術館の建物は、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有し、人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど、より快適な鑑賞の場を提供しており、歴史と文化を継承する文化の拠点として、みなさまに親しんでいただいています。

館長メッセージ島 敦彦(しま・あつひこ)

国内外の現代美術の収集、展示、普及を目的とした国立国際美術館の活動は、まもなく50年を迎えます。これまでご来館いただいた多くの皆様、さまざまな形でご協力をいただいた関係各位にあらためて感謝申し上げます。

2022年、当館に隣接して大阪中之島美術館が開館し、注目を集めています。既存の大阪市立東洋陶磁美術館などとともに、中之島の文化ゾーンの今後の発展に大きな期待が寄せられています。そんな中で、国立国際美術館は多様化する現代美術の魅力を国内外に発信するスリリングな現場として、ますます親しまれる存在になりたいと考えています。しかしその活動を支え、一層の充実をはかるためには、多くの方々のご支援が欠かせません。国立国際美術館のこれからの一歩、いや半歩でも構いません、何卒お力添え下さいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

展覧会・上映会

国立国際美術館は、所蔵作品展(コレクション展)及び特別展・企画展を開催しています。
所蔵作品展(コレクション展)では、特別展・企画展の会期にあわせて展示替えを行いながらテーマを設け、当館所蔵の現代美術を中心とする作品を紹介する展示をしています。
特別展・企画展では主に、 1. 日本の現代美術の成立と発展が、世界のそれと密接な関係にあることを系統的・具体的に明らかにすること、 2. 日本と世界の現代美術の新しい動向をわかりやく紹介すること、という方針に基づいた展覧会を年に4回ほど開催しています。
また年に 2 回ほど、国内外で製作された実験映画や個人映画、アニメーションなどをとりあげる上映会「中之島映像劇場」も実施しています。

所蔵作品の修復

国立国際美術館は、現代美術作品の収集を中心に行う唯一の国立美術館です。絵画・彫刻・版画といった、みなさまに親しみのある作品だけでなく、写真、映像、それらを複合的に組み合わせた作品、さらにはパフォーマンスといった、現代美術のフロンティアを切り開く作品の収集にも積極的に取り組んでいます。どのような作品であれ、収蔵品を適切に保管し、展示可能な状態にすることは美術館の使命の大きな柱です。さまざまな劣化要因から作品を守り、必要に応じた保存修復措置をきめ細やかに行います。こうした過程において、現代美術ならでは の新たな素材や技術について調査研究することも、私たちの重要な仕事のひとつです。

写真:ロバート・ラウシェンバーグ《至点》(1968年) 作品点検の様子 国立国際美術館 2018年

教育普及

国立国際美術館では、0歳児から美術や美術館に親しめる活動を展開しています。
より多くの方のニーズに応えられるように、展覧会にあわせた講演会、アーティスト・トーク、シンポジウムから、学校団体と連携したスクール・プログラム、0歳から参加できる美術館体験プログラム、現代美術作家など美術に関連するさまざまな専門家を講師とするワークショップ、だれでもが参加できるユニバーサルプログラムなどを今後も発信していきます。近年では、各種プログラムのオンライン配信により、来館が難しい方が自宅で美術館のプログラムに参加できるようにするなど、より幅広い層の方と美術館がつながることができるバリアフリーな活動に積極的に取り組んでいます。

建物・設備の整備

国立国際美術館は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の万国博美術館の建物を活用して、1977年に開館し、2004年には建物の老朽化・狭隘化を解消するため大阪・中之島に新築、移転しました。
シーザー・ペリの設計による新館は世界的に見ても珍しい完全地下型で、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有し、人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど、より快適な鑑賞の場を提供できるよう工夫されています。
新築、移転後20年近くが経過し、建物の経年劣化による各所の補修が必要な時期にきていますが、今後も快適な鑑賞環境を提供し、収蔵する作品を保全していくために設備の適切な整備・改修を行っていきます。

調査・研究/情報・資料の収集

国立国際美術館は、主として現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示することを活動の柱にしています。各研究員による現代美術の作家、作品や国内外の動向等に関する地道な調査研究活動は、コレクション形成や展覧会の開催のための大きな礎となります。またこれ以外にも教育普及や収蔵作品の保管・修復など幅広い調査や研究も行なっており、その成果が当館の豊かな活動をもたらしています。 
 

また、当館では国内外問わず、現代美術に関する資料の収集も積極的に行っています。専門書や図録などの図書資料を収集するのはもちろん、当館の展覧会ほか様々な事業に付随する印刷物や記録写真を保管し整理するなど、その活動は多様です。美術館は、作品を集め、見せるためだけの場所では必ずしもありません。収蔵品、所蔵作家のことをよりよく知り、意義ある展覧会を開催するための知が蓄積される場所でもあります。日々の情報収集が、コレクションの形成や展覧会の企画を下支えしているといっても、過言ではないでしょう。また、美術の調査研究に資するべく、当館では現在、収集した資料の公開を推し進めているところです。

 
 
国立国際美術館への寄附
寄附金額 1,000 円/口
口数

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