国内各地の美術館等と連携した展覧会・コレクション展示事業や、作品の収集・展示・保存修復に関する調査研究の推進およびセミナー・ワークショップの開催やウェブサイトでの情報発信などを通じて、国立美術館コレクションの持続可能な活用と全国の美術館活動の発展に貢献することを目指します。
写真:国立美術館コレクション・プラス プレ事業「鴨居玲のスペイン時代」展 2023年、長崎県美術館
国立アートリサーチセンターでは、地域におけるアートの鑑賞機会の充実と美術館の展示・調査研究活動の活性化に貢献することを目的として、全国の美術館等と協働し、国立美術館のコレクションを活用した連携事業「国立美術館 コレクション・ダイアローグ」「国立美術館 コレクション・プラス」を実施しています。
ナショナルセンターとして、アートに関する日本全国の情報を包括的に集約・発信します。日本のアートについての調査(リサーチ)活動を支援し、世界のアート分野における日本の存在感を高めるため、日本のアーティストや作品に関する国際的な調査研究拠点となるポータルサイト(「アートプラットフォームジャパン」)の整備に取り組みます。また、全国の美術館を対象とするコレクション情報の集約・発信にも取り組みます。
写真:「全国美術館収蔵品サーチ(SHŪZŌ)」
文化庁アートプラットフォーム事業にて立ち上がった「SHŪZŌ 」事業を引き継ぎ、全国の美術館と連携・協力しながら、コレクション情報の集約とデジタル化、日英2か国語での発信に取り組みます。
日本のアートの国際的な価値の向上に資するための情報発信拠点として、国内外の美術館や美術関係者との交流を通じ、ネットワークの構築に取り組んでいます。また、日本のアーティストの国際的な知名度を高め発信力を強化するために、主要な国際展などへの出展機会をサポートしています。その他、国際シンポジウムやワークショップの開催、主要文献の翻訳等の活動により、日本のアートをより広く国際的に発信しています。
だれもがアートに出会い新しい価値や可能性を見出すことができるよう、現代の社会に求められる新しいプログラムや教材の研究開発に取り組み、情報の提供を行っています。また、教員や学芸員のための鑑賞教育研修や、アートと医療・福祉等が連携した事業の企画立案、美術館へのアクセシビリティを高める事業の推進、シンポジウムやオンラインレクチャーの開催など、国内外の事例等を調査し、重要な視点や課題を明らかにしながら、日本の美術館全体に資する活動を行っています。
写真:「Social Story はじめて美術館にいきます。」
発達障害の方をはじめ、美術館にはじめて訪問する方、利用することに不安を感じる方などに向けて、法人各館の案内冊子を作成し、普及を推進しています。
さまざまな企業・団体との分野を横断した連携(パートナーシップ)の構築によって、美術館の可能性を拡張します。社会と連携した美術館活動を追求することで、人々とアートの接点を身近で多様なものとし、アートの社会的価値を高めることを目指します。
写真:[東京国立近代美術館]インタラクティブな作品鑑賞サービス「MOMATコレクション ナビキューブ」を協働で制作(大日本印刷株式会社(DNP))