建物・設備の整備

建物・設備の整備

国立美術館では、貴重な作品を適切な保存環境のもとで管理し、快適な空間の中で皆さまにゆっくりと作品を鑑賞していただくため、建物や設備の定期的なメンテナンス、改修工事などを行っています。
国立西洋美術館本館は、20世紀を代表する建築家の一人、ル・コルビュジエ(1887-1965)による設計で、2016年に世界文化遺産に登録された大変貴重な建物です。世界に誇る歴史的建造物を後世に伝えていくためには、修復と適切な維持・管理、修理などが必要となります。

このページでは、各館の建物・施設をご紹介します。
東京国立近代美術館

東京国立近代美術館

1952年に日本で最初の国立美術館として京橋に開館した後、1969年に現在の北の丸公園に移転。現在の建築は谷口吉郎氏の設計によるものです。
2001年と2012年の二度の大規模改修では、展示室の拡張・リニューアル、アートライブラリの整備、レストランやミュージアムショップの新設、休憩スペースの増設など、鑑賞環境の整備と充実ならびに耐震性の強化を図る工事を行いました。さらなる快適な鑑賞環境の提供と作品保全のために、今後も時代に応じ適切な整備・改修を行ってまいります。

写真:2012年に整備された展望休憩室「眺めのよい部屋」
国立工芸館(東京国立近代美術館)

国立工芸館(東京国立近代美術館)

建物は明治期に建てられた国登録有形文化財の「旧陸軍第九師団司令部庁舎」(1898年)と「旧陸軍金沢偕行社」(1909年)を移築するとともに、過去に撤去された部分や外観の色などを復元して活用しています。
京都国立近代美術館

京都国立近代美術館

京都国立近代美術館は1963年に国立美術館の京都分館として設置され、1967年に独立して京都国立近代美術館となりました。緑豊かな岡崎公園、平安神宮の参道と琵琶湖疏水に面して建つ現在の建物は、日本を代表するモダニズム建築で知られる建築家・槇文彦氏の設計により1986年に開館しました。外観の町割りを思わせる壁の格子や障子のような半透明のガラスは、古都京都への敬意の表れと言われています。
建築後35年以上が経ち老朽化してきた建物を適切に維持・管理するために必要な修繕等を行っています。


写真 : 京都国立近代美術館 4階
国立西洋美術館

国立西洋美術館

国立西洋美術館の本館建物は、20世紀を代表する建築家の一人、ル・コルビュジエ(1887-1965)による設計であり、2007年12月に国の重要文化財に指定され、2016年7月には、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」に係る一資産として世界文化遺産に登録されました。この世界に誇る歴史的建造物を後世に伝えていくため、適切な維持・管理を行い、必要な修理などを行っています。


写真 : 国立西洋美術館本館19世紀ホール
国立国際美術館

国立国際美術館

国立国際美術館は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の万国博美術館の建物を活用して、1977年に開館し、2004年には建物の老朽化・狭隘化を解消するため大阪・中之島に新築、移転しました。
シーザー・ペリの設計による新館は世界的に見ても珍しい完全地下型で、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザインを有し、人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど、より快適な鑑賞の場を提供できるよう工夫されています。
新築、移転後20年近くが経過し、建物の経年劣化による各所の補修が必要な時期にきていますが、今後も快適な鑑賞環境を提供し、収蔵する作品を保全していくために設備の適切な整備・改修を行っていきます。
国立新美術館

国立新美術館

国立新美術館は「森の中の美術館」をコンセプトに設計されました。建物の南側は、波のようにうねるガラスカーテンウォールが美しい曲線を描き、円錐形の正面入口とともに個性的な外観を創り出しています。吹き抜けの1階ロビーからは、このガラス越しに、青山公園など地域の緑にとけこむように植栽された草木の四季折々の眺めを楽しむことができます。また、免震装置による地震・安全対策、雨水の再利用による省資源対策、床吹出し空調システム等の省エネ対策、ユニバーサルデザインへの対応、地下鉄乃木坂駅直結の連絡通路など、さまざまな機能性を追求した設計となっています。
国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブは、1995年に全面的な建替えを行い現在に至っています。また、映画フィルムを恒久的に保存するための専用保存施設として、1986年に相模原分館が建設されました。

写真 : 長瀬記念ホール OZU
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美術館
口数

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