展覧会・上映会
国立美術館では、毎年数多くの企画展を開催しておりますが、所蔵作品の常設展示も年に数回テーマを変え展示替えを行い、皆さまに少しでも多くの優れた作品をご覧いただけるよう努力しております。また国立映画アーカイブでは、国内外の貴重な映画の上映会を年間600回ほど行っています。
調査・研究
作品の真価を人々に伝え、魅力ある展覧会を企画していくには、地道な調査研究が欠かせません。調査研究は、美術館のすべての事業の基礎になっているきわめて重要な活動です。その成果は、展覧会・コレクションなどの充実という形で、来館者・利用者の皆さまに還元されます。
所蔵作品・フィルムの修復
国立美術館では、たくさんの作品を所蔵していますが、経年による劣化等で傷んでしまうことがあります。貴重な作品を良好な状態で後世に伝えていくため、修復作業が美術館の大事な活動となります。また、国立映画アーカイブでは、映画フィルムの修復を専門に行っています。
教育普及
国立美術館では、子どもから大人まですべての方を対象に、ギャラリートークやワークショップ、イベント、講演会、アーティストトークなど、様々な活動を行っています。また家族で楽しめるプログラムなども用意しています。学校教育との連携にも力を入れ、学校団体を迎えたり、教員研修を行ったりしています。
建物・設備の整備
美術館では、建物や施設の老朽化対策や改修工事等を行っています。なかでも国立西洋美術館本館は、20世紀を代表する建築家の一人、ル・コルビュジエ(1887-1965)による設計で、2016年に世界文化遺産に登録された大変貴重な建物です。歴史的建造物を後世に伝えていくためには、修復と適切な維持・管理が必要となります。
情報・資料の収集
展覧会や美術に関する資料や書籍を集め、ライブラリなどで公開しています。古く脆弱な資料のデジタル化や、国内の新聞や雑誌の記事、海外の美術資料に関するデータベース作成などにも取り組んでいます。
国際発信・連携
海外の美術館との連携、国際シンポジウムやワークショップの開催などを通じ、国内外の交流やネットワークの構築、日本のアートの国際的な発信などに取り組みます。